【実体験】マイクロ法人の法人口座はこうして通した

マイクロ法人

会社を作ったはいいけれど、法人口座の審査が通らない……」
これは、多くのマイクロ法人オーナーや一人社長が直面する最初の大きな壁です。実店舗を持たないネットビジネスや、固定電話のないバーチャルオフィス所在地の場合、銀行から「実態のないペーパーカンパニーではないか?」と疑われてしまうことが少なくありません。

しかし、安心してください。
私自身、個人事業主から法人化した際、「個人時代のブログ広告収益の実績」を武器に、GMOあおぞらネット銀行や住信SBIネット銀行の口座開設を勝ち取ることができました。

ネット銀行は対面審査がない分、書類の準備と「見せ方」がすべてです。今回は、私が実際に審査を通過した経験をもとに、マイクロ法人が最短距離で法人口座を手に入れるための「審査のコツ」と「書類の揃え方」を徹底解説します。


ネット銀行の審査は「書類」が100%

ネット銀行には、店舗型のメガバンクのような「担当者との面談」がありません。つまり、あなたがどれだけ情熱を持って事業を語りたくても、提出した書類や入力したデータだけで合否が決まってしまいます。

不備があれば何度もやり直しになり、開設まで数週間のロスが発生します。まずは、以下のチェックリストを完璧に仕上げることからスタートしましょう。

必ず用意する「基本書類」

これらは「あって当たり前」の書類です。一つでも欠けると審査の土俵にすら乗れません。

  • 履歴事項全部証明書(登記簿謄本)
    • 発行から3ヶ月〜6ヶ月以内のものを用意しましょう(銀行により規定が異なります)。最新の状態であることが重要です。
  • 代表者の本人確認書類
    • マイナンバーカードや運転免許証など。住所が登記住所や現住所と一致しているか再確認してください。
  • 法人番号が確認できる書類
    • 国税庁の「法人番号公表サイト」の画面印刷、または設立時に届く通知書のコピーが必要です。

審査の成否を分ける「事業内容確認資料」

ここが一番の踏ん張りどころです。銀行側は「この会社は本当にビジネスをしているのか?」「マネーロンダリングの隠れ蓑ではないか?」を厳しくチェックします。

  • 会社ホームページ(URL)
    • 最も有効な資料です。 豪華なデザインである必要はありませんが、「会社概要」「事業内容」「問い合わせ先」が明記されている必要があります。無料ブログのような形式ではなく、独自ドメインを取得した公式サイトがあると信頼度が格段に上がります。
  • 事業計画書(または事業説明資料)
    • ホームページが未完成の場合や、内容を補足したい場合に有効です。A4用紙1枚程度で構いません。「誰に」「何を販売し」「どうやって収益を上げるのか」を構造化してまとめましょう。
  • 契約書・発注書・請求書の写し
    • 既に取引が発生しているなら、これに勝る証明はありません。
  • 法人設立届出書の控え
    • 税務署に提出した際の「受付印(または電子申請の受信通知)」があるものを用意してください。

【重要】審査を有利にする「個人の実績」

マイクロ法人の場合、会社としての実績はゼロに近いのが普通です。そこで重要になるのが、「代表者個人のバックグラウンド」です。

  • 個人の確定申告書の控え
    • 私の場合、これが大きな決め手となりました。フリーランス時代にブログでどれだけの広告収益を上げていたかを示すことで、「法人化しても継続的に収益が見込めること」を証明したのです。
  • 許認可証
    • 古物商や不動産業、飲食業など、特定の許認可が必要な業種の場合は、これがないと100%審査に落ちます。

開設までのスムーズな3ステップ

準備が整ったら、申し込みです。最近のネット銀行は非常にスマートで、郵送の手間も最小限に抑えられています。

Step 1:オンライン申し込み

PCやスマホから基本情報を入力します。ここで特筆すべきは、ネット銀行の多くが「携帯電話番号」での申し込みを認めている点です。固定電話がないからと諦める必要はありません。

Step 2:書類アップロード・セルフィー撮影

最近は「eKYC(オンライン本人確認)」が主流です。スマホのカメラで自分の顔と免許証を撮影してアップロードするだけで、本人確認が完了します。これにより、郵送の手間と時間が大幅に短縮されます。

Step 3:審査・キャッシュカード受取

早ければ数日、通常1〜2週間で審査結果がメールで届きます。無事に通過すれば、簡易書留などでキャッシュカードが届き、その日からビジネス口座が始動します。


失敗しないための「実践的アドバイス」

私が実際に申し込む中で気づいた、審査通過率を上げるための「裏技」と「マインドセット」をお伝えします。

固定電話は本当に不要か?

結論から言うと、ネット銀行なら携帯電話だけで開設可能です。しかし、もし少しでも不安があるなら、「050」や「03」から始まるIP電話サービスを利用して、ビジネス用の番号を取得しておくことをお勧めします。月額数百円で「会社の電話番号」を持てるため、信頼性の補完になります。

バーチャルオフィスでも大丈夫?

「バーチャルオフィスは審査に落ちる」という噂がありますが、今は昔の話です。GMOあおぞらネット銀行や住信SBIネット銀行は、バーチャルオフィスでの開設実績が非常に豊富です。
ただし、住所が共有されている分、銀行側は「事業の実態」をより慎重に確認します。前述した「詳細なHP」や「個人の確定申告書」を併せて提出し、一発合格を狙いましょう。

「複数同時申し込み」が鉄則

銀行の審査基準はブラックボックスです。一つの銀行に落ちたからといって、あなたの事業に価値がないわけではありません。単に「その銀行の内部基準」に合わなかっただけ、ということがよくあります。
そのため、GMOあおぞらネット銀行を本命にしつつ、住信SBIネット銀行にも同時に申し込んでおくのが賢いやり方です。

まとめ:法人口座は「準備」で9割決まる

✔ 登記書類は完璧に
✔ 事業実態を具体的に示す
✔ 個人実績を積極的に出す
✔ 2行同時申し込み

これだけで成功確率は大きく上がります。

申し込み自体は15分ほどで終わります。
しかし、準備不足なら数週間ロスします。

逆に言えば、

きちんと準備すれば、マイクロ法人でも十分に通ります。

個人事業の実績は、あなたの「信用資産」です。
それを堂々と提示しましょう。

マイクロ法人経営は、最初のインフラ整備が勝負です。

一つずつ、着実に。

その積み重ねが、
“自由な働き方”を支える土台になります。

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